マタニティ専門鍼灸院 銀のすずは
妊娠初期から産後の方を専門でサポートしています。

つわり改善

つわり・・・
つわりは、妊婦さんの約8割が経験しているといわれている、妊娠初期の症状です。
私たちも14年間妊婦さんのケアを行ってきましたが、とても困っている妊婦さんが多い症状の一つです。

大体妊娠5週から始まり、16週まで続くといわれていますが、個人差が大きく、まったくない人もいれば、出産までずっとつわりで苦しむ人もいます。

一般的につわりというと、吐き気や嘔吐のことだと思われていますが症状は実に多岐に渡ります。

・頭痛
・食べ物の好き嫌いが変化する
・匂いに敏感になる
・だ液が多くなる
・痰が出る
・倦怠感
・眠気

まだ細かいことを上げればたくさんあります。

妊娠が判明して喜んでいるのもつかの間、気持ち悪い・・・とても大変なことです。

つわりがなぜ起こるのか?
まったく解明されていません。

いくつか説はあり、ホルモン説、アレルギー説、ストレス説・・・
などがありますが、どれも当てはまるような、当てはまらないような感じです。
妊婦さんの体質に、ホルモンや自律神経などが絡み合って総合的に起こる適合不全症候群です。

こういった〇〇症候群という名前を付ける時点で、良くわからないということですね。
こうなると特効薬はございません。

つわりがひどく、病院に駆け込む妊婦さんがいらっしゃいますが、病院では吐き気止めを出すか、漢方薬を出すのが精一杯です。
これも効けばよいのですが・・・。

吐き気止めは、5割は効き目がなく、3割は悪化し、2割が効果があると聞いたことがあります。
正直、効くか効かないかは試してみるしかありません。
また、ビタミンB6も効果的だといいます。
これも試してみるしかありません。

漢方薬は、半夏厚朴湯、小半夏加茯苓湯などが有名ですが、これも効くかどうか、試してみましょう。
マタニティ、つわり、妊婦

民間療法では、ショウガが効くとか・・・実際聞いてみると、効く人もいますが、悪化する人もいます。

さて、あまり薬が効果的はないつわりですが、人類が誕生してからきっとどの時代にも妊婦がいたことでしょう。

その時代時代に妊婦さんはどう対処をしてきたのでしょうか?

その紐を解くのは古典を見るのが一番!!!

黄帝内経、傷寒論、金匱要略、婦人大全良方、脈経など多くの書籍を見ていきます。
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するとある共通点があり、それをさらに進化させるとつわりの全容がみえてきます。

では考えていきましょう。

妊娠すると子宮に赤ちゃんが存在します。
その赤ちゃんはものすごいスピードで成長するので代謝が良い、つまり熱気盛んな状態です。
下腹部にいる赤ちゃんから発した熱は、上へ上へと昇ってきます。
ちょうど上にある胃を下から突き上げます。
胃には食べ物を受け入れ、消化し、十二指腸へと送る働きがあり、その働きをするのが「胃気」で、上がってきた熱は胃気を押し上げます。 すると、胃気は胸やけを起こし、ゲップを起こし、吐き気を起こす。
そこに食べ物があれば嘔吐になるわけです。
マタニティ、つわり、妊婦
これが基本的なつわりが体内で起こっている現象です。

東洋医学では、胃気の逆流を「胃気上逆」といい、つわりも何らかの原因で胃気上逆が起こっていると考えます。

妊娠することで、みなさん赤ちゃんがいるので、胃気上逆は起こる可能性があります。
しかし、つわりには程度があり、またつわりない妊婦さんもいるのはなぜだろう?

その理由は、胃は袋であり、管でもある。
つまりものを受け入れ、送り出すという基本の動作がある。

胃に入ってきた食べ物が速やかに十二指腸に流れているか?ということが大切なのです。
胃に食べ物が停滞すれば吐き気とともに、食べ物が出ていく嘔吐になり、速やかに十二指腸に流れれば、吐き気だけになるでしょう。
胃を刺激するような食べ物を食べれば、胃の働きは増え、食べづわりになるかもしれません。

では実際にどう対処したらよいのでしょうか?
・胃気が胃を超えて上がってこないようにしましょう
・温めないようにしましょう
・塊の大きなものを食べるのは控えましょう
・ショウガやニンニク、唐辛子などの刺激物は控えましょう
・胃には2つの門があり、その門を開放し、そして閉鎖しましょう

これがつわりの吐き気、嘔吐を防ぐ基本的考え方です。

もう少し具体的にお話しますと・・・
通路にものが詰まらないようにすること、そして通路をしっかり開放すること、さらに逆流を防ぐことが大切です。

肉の塊はタンパク質の塊なので、胃液は消化するのが得意(ペプシン)なのですが、大きすぎるとさすがに疲れます。
脂っこいものは消化不良を起こすのでやはり控えめにするほうが良いでしょう。

食べる前に、胃の入り口(噴門)を開放します。
みぞおちあたりをさする、押すなどをしましょう。

続いて、胃の出口である幽門を開放します。
胃は右側に向かい、十二指腸へとつながります。
右側の肋骨の下あたりをさする、押すなどをしましょう。

逆流の原因は出入口が閉まっていることと熱です。
幽門の解放はしたので、あとは熱をどう処理するかを考えます。

赤ちゃんがいることが大前提ですの、赤ちゃん以外から熱が入ってこないようにしましょう。

つわり中にお風呂に入ると、一見よさそう・・・って思うかもしれませんが、浴槽から上がると気持ち悪くなると聞きます。
マタニティ、つわり、妊婦

それもそのはず、水圧、入浴姿勢で胃の圧迫を受ける、熱は下から上に向かうので熱が上がりやすくなり気持ち悪くなるんです。

胃腸の調子が悪くて胃もたれがする人は、ショウガやニンニクなどの香辛料は良い働きをしてくれますが・・・。

しかし、つわりの時は胃の下から赤ちゃんの熱で熱されている状態ですので、さらに熱が加わり胃気上逆が増すだけでなく、直接胃の働きを高めてしまうことがあります。

温かいものも控えたほうが良いのですが、キンキンに冷えたものは胃を引き締めてしまい、通過しにくくなるので、冷蔵庫から常温程度の温度のものにしましょう。
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その他、つわりの時期の頭痛も考えましょう。
マタニティ、つわり、妊婦
妊娠初期、血液が増え、黄体ホルモンが分泌されていますが、この黄体ホルモン、血管拡張作用があり、流れる血液量が増え、拍動性の頭痛、片頭痛が起こります。
妊娠中の頭痛はコリからくる筋緊張性頭痛と血管拡張による片頭痛などがあります。
コリはほぐせば改善しますが、片頭痛の場合は血管拡張を血管収縮させれば改善されます。
入浴によって悪化しますので、温めないほうが賢明です。

その他、唾液づわりについて考えましょう。
マタニティ、つわり、妊婦
唾液はどこから出てくるのでしょうか。
唾液は大唾液腺と小唾液腺の2つから分泌されます。
大部分は大唾液腺からで、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つ。
耳下腺:サラサラ唾液
舌下腺:ネバネバ唾液
顎下腺:ネバサラ唾液
唾液の状態でどこから出てきているか推測できますね。

唾液分泌に関わる神経は顔面神経と舌咽神経の副交感神経と胸椎から出る交感神経の支配を受けています。
副交感神経優位は唾液の水分量を増やし、交感神経優位は唾液のタンパク質量が増えます。
リラックスすると優位になる副交感神経はサラサラした唾液が出て、興奮状態の交感神経はネバネバした唾液になります。

基本的には、摂食行動と分泌が関係していますが、唾液づわりの場合はちょっと様子が違いますね。

唾液腺ってまさに泉のようで染み出るように溢れてきます。
つまり出口の開閉がうまくないために唾液が溢れてきているのです。

本来は”食べる”とつながる行為で開閉しますが、つわりの時は食べていなくても、出てきてしまいます。

日中出かけている間も、口に唾液があふれ、飲み込むことができれば良いのでが、気持ち悪くなる場合があるので、吐き出します。
ペットボトルに吐き出す人も多いとか。
夜寝ているときは、タオルを下に敷き、垂れ流しで寝ないと、自分の唾液が気管に入ってむせてしまいます。

吐くつわりよりも、改善しにくい唾液づわりですが、メカニズムを理解すればちょっとした対策で軽くなるかもしれません。

まず、どんな唾液か調べましょう。
・サラサラ、ネバネバ、ネバサラかどうか
・唾液がつらい時間帯は午前、午後、夜かどうか

この2点だけ抑えれば、上手に付き合っていけるんじゃないかと思います。

副交感神経の唾液:サラサラ、午後から夜にかけてひどくなる
交感神経の唾液:ネバネバ、朝にひどい

では対処方法は・・・

副交感神経の唾液は、副交感神経が強くなっているので、交感神経を優位にしましょう!!!
少し刺激的に耳下腺を押す、さする。

交感神経の唾液は、交感神経が強くなっているので、副交感神経を優位にしましょう!!!
優しく、心地よく舌下腺をさすります。

ネバネバ、サラサラ、一日中の場合は・・・
顎下腺からの唾液が多いので、硬ければほぐし、力がなく、柔らかければ張りがでるように刺激を加えましょう。

まれに起こる痰づわりについて考えましょう。
多くの痰づわりの方がおっしゃるのは、「のどにへばりついた感じ」と言います。
唾液づわりと一緒に訪れるようです。
のどの周りは水分が多く、唾液をたくさん出す場合、水分不足が起こり、痰も粘度が増し、へばりつきます。
顎周りの水の流れを改善しなくてはなりません。
リンパも含め、対応しましょう。
首のリンパは最終的には心臓へ帰ります。
そこで順番をしっかり守ってケアをします。
①心臓の入り口である鎖骨周辺を開放する
②頸部リンパ節を開放する
③顎下リンパ節、顎の付け根から顎先を開放する

この3点を守り、流すことが大切です。
きっと痰づわりのある妊婦さんは押すと痛みを感じるでしょう。

しかし!!!
少し我慢して柔らかくしましょう。

もちろんですが、針灸の専門家としてはもっと積極的に施術を行いますので効果的であるのは言うまでもありません。
14年間で数万人に妊婦さんのケアをしてきました。
何かお役に立つことができるかと思います。
つわりでお困りの方、どうぞご相談ください。
銀のすず